[横歴通信9月]

葛飾北斎「富嶽三十六景 相州江の島」(藤沢市 藤澤浮世絵館所蔵作品集より)
*JR辻堂駅北口より徒歩5分(月曜休館 入館料無料)
★9月例会開催
★会報79号投稿のおねがい
★今後の主な活動スケジュール
★会員関連行事のご案内

9月例会が開催されました。

猛暑の夏がようやく終わろうとしていますが、日中は日差しも強く蒸し暑い一日でした。例会参加者は109名(会員94名、新入会員2名、ゲスト13名) 、ほぼ満席の盛況となりました。
上野事務局長の司会進行により例会がスタート。会の冒頭、去る7月21日に亡くなられた会員 田中 康氏のご冥福をお祈りして黙とうを捧げました(「横歴通信8月」に既報)。
8月の例会休みを挟んでの2カ月ぶりの開催は、シーズン後半のイベントや会の報告等盛りだくさんで、さまざまな案件が提示されました(主な内容後述)。特に参加者全員に渡されたメールアドレス登録申請(任意登録)は、現状電話や手紙で行っている会からの案内や緊急連絡などをより迅速かつ正確に行うために活用するものです。近年メールを通信手段にされる方が多くなっており、将来的にも必要な案件であることから積極的な登録をお願いしています。会としては半年ほどかけてメールによる連絡網を作っていく考えです。

●9月の新入会員。
山村泰志さん 森 彩子さん

事務局からのお願いと報告

●横歴会員メールアドレス登録のお願い
登録をされる会員は申請用紙に記入の上、例会時に受付に提出をお願いします。
[メールからの申請]当会のメールへ届け出ができます。横歴メールアドレス info@yokoreki.com
・お名前 ・班名 ・メールアドレス※送信される発信アドレスで良い方はその旨明示願います。
*携帯、PCアドレス等複数お持ちの方は優先するアドレスを申請してください。
●掲示板の利用について(例会会議室後方掲示板)
会員の皆様で当会以外の活動や集まり等を案内、また作品の発表、探し物や願い事などをお知らせしたい方は掲示板をご利用ください。
なお宗教活動や政治活動などに関すること、また内容によりお断りする場合があります。※要、事前に受付に申請
*今回、長谷川憲司会員から『肉質浮世絵 全10巻』をお譲りするというが掲示がありましたが、希望者が見つかり差し上げることになりました。
●運営サポーター/写真班員募集
当会で主宰するイベント(「はま寄席」、歴史散歩等)において役員と共に運営の手助けや記録写真を担当していただける方を募っています。

開催のあいさつ 木村高久会長
涼しくなってきたかと期待していたところ、本日は予想に反し暑い日となりましたが、大勢のご参加を賜り誠にありがとうございます。西日本の方では大雨による災害が発生し、佐賀では大きな被害が生まれているようです。郷里が近い方等ご心配されている方もいるかと思いますが、早い復旧と被害が少ないことを望みます。さて先日当会員の田中康さんが亡くなられました。いつも快活で笑顔の素敵な方でしたが大変残念です。ご冥福をお祈り申し上げます。
ご案内にあったように10月12日に当会主催の『横歴はま寄席』が開催されます。会員の皆さまのご支援とご協力を賜りたいと思います。

◎9月の例会発表。

佐藤 猛夫さん 演題「私の歩いた五街道(中山道編)」
瀬谷 俊二郎さん 演題「江戸を吟味する」
山本 修司さん 演題「天誅組主将・中山忠光とその流転の血脈」
中山忠光(ただみつ)と愛新覚羅浩(あいしんかくら ひろ)、慧生(えいせい)、嫮生(こせい)の生涯)


「私の歩いた五街道(中山道編)」評
江戸五街道を歩かれた佐藤さんが中山道を西から江戸を目指す旅を案内していただきました。この行程は和宮が降嫁した道筋で有名ですが、逆の西行きは新撰組の元となった浪士組や水戸の天狗党が上洛を目指した道でもあります。下諏訪では勤王方の先鋒として江戸を目指した赤報隊の相良総三ら8名が叛逆者として討たれた墓碑の紹介がありました。これは処刑は裏で西郷隆盛が糸を引いたとも言われていますが、そこかしこに歴史の足跡を訪ねる場所があり大変面白い道だなと思います。興味深く楽しめました。

「江戸を吟味する」
江戸という時代はどうだったのかとよく提起されます。良かった時代だとの声が多くありますね。平和な時代で貧しいようでも庶民も大いにエンジョイしたとも言われます。お話にあったように社会構造は「循環型社会」であった。あらゆる角度から吟味され、当時の世界とはどうだったのか、そして現代社会に比べるどのような課題が浮かびあがってくるのかという検証をされています。江戸に比べ現代の欲望はきりがない。いま自分さえよければいいという資本主義社会の動きに対する処方箋を持っていません。何が民主主義なのか?どこかで歯止めをかけなければと痛感させられます。大変意義深い話をありがとうございました。

「天誅組主将・中山忠光とその流転の血脈」
ヌルハチが創った清王朝(後金)の最後の皇帝愛新覚羅溥儀の弟溥傑の妻愛新覚羅浩と幕末王政復古の先鋒に祀り上げられた中山忠光とを結ぶ壮大な物語をお話いただきました。中山忠光は孝明天皇の大和行幸を機に藤本鉄石、松本奎堂、吉村寅太郎の三人の総裁に天誅組主将に持ち上げられます。挙兵した中山は八月十八日の政変によって吉村らが一掃されると長州へ逃れますが、当初勤王派であった長州の藩論が変わってしまい政治的判断で暗殺されます。しかし南加というお子さんがいたということで流転の王妃「浩」に続いたということです。溥傑、浩の二人の愛はいまも語り継がれる話と天誅組の変と双方よく知っていたつもりでしたが、新たに掘り下げていただき大変感銘いたしました。
*発表者のレジュメは「研究発表」に掲載

◎会報「歴研よこはま」原稿募集締め切り迫る

本年11月末日発行の会報79号の原稿募集を行っています。
●特集テーマ原稿 課題は「改元」です。
今年は約200年ぶりとなる生前譲位が実施された記念の年、「改元」にちなんだ原稿を投稿ください。
●一般原稿も募集しています。
原稿締切り日…9月末日
*詳しくは横歴会報「歴研よこはま」のページをご覧ください。

◎今後の予定

10月例会 10月6日(日)横浜開港記念会館
発表者と演目
鈴木 美恵子さん 演題「医聖・華岡青洲とは」
寺田 隆郎さん 演題「落語の種」
大岩 泰さん 演題「仏教史から歴史を眺める(中世まで)」

*演目の概要は「横歴例会のご案内」をご覧ください。
11月例会 会場が「横浜市技能文化会館」に変更されます。
11月4日(月・振り替え休日)

発表者
高橋 正一さん/進藤 洋輔さん/上野隆千さん
秋の歴史散歩「浦賀」11/24(日)

会員 粟 光行氏が書籍『私の中国史』を出されました

9月2日当会会員の粟光行氏が書籍『私の中国史 漢と司馬遷』を発刊されました。
B5版120ページ。詳しい概要は横歴 書籍のご案内をご覧ください。

〔チケット販売開始〕第1回『横歴 はま寄席』開催

当会恒例の「伝統芸能を楽しむ集い」は本年度より、装いも新たに『横歴 はま寄席』として開催することになりました。伝統芸能をより手軽に、より身近に楽しんでいただけるよう企画しました。当会主催の本イベントを通し、市民との交流、会のPRを図っていきます。ふるってご参加ください。
日時:2019年10月12日(土)
場所:横浜鶴見公会堂
時間:1時開場 2時開演
〔チケットの購入〕
●10月6日例会日受付にて販売
●メールでの申し込み…①横歴のメールに「参加希望」「お名前」「連絡先(電話)」「参加人数(4名まで)」を記入の上お送りください。②横歴より受付と参加人数分のチケット番号を返信します。
③開催日受付で「お名前」「チケット番号」をお申し出ください。代金と引き換えにチケットをお渡しします。

◎会員関連行事のご案内

当会会員中村康男さんがサポートしているチャリティイベント。
青葉区近隣のみなさん足を運んでみませんか。

チャリティコンサート「青葉みんなでつなぐ音楽祭」
青葉区イベント日時:2019年9月14日(土) 入場無料
11時開演(10時半開場)~17時半
会場:フィリアホール(東急田園都市線 青葉台前)

竹村紘一副会長の講演が開催されます
シニア活動の森 歴史講演会
「人間西郷隆盛の実像に迫る!」広く人々に愛され続ける その鍵を解き明かす!
日時 令和元年10月19日(土)
開場13時30分 開演14時
場所 杜のホールはしもと
多目的室(JR橋本駅北口ミウイ8階)
定員 120名(申込順)
参加費 お一人様500円
申込先 「シニア活動の森」080-7953-3384