[横歴通信4月]例会開催

4月例会が開催されました

4月4日(日) 横浜開港記念会館 講堂

「〇〇君に会えた!」「例会はいいな!」…再開を喜ぶ会員の声

年初めの総会は昨年末のコロナ感染の拡大による緊急事態宣言の発令を受け、多くの委任状をいただいた上で開催されました。出席者は役員を中心とした限られた人数のため寂しい総会でした。その後2月、3月の例会が中止となり、自粛続きの鬱積がたまる中、今月4日やっとの思いでの開催となりました。当日は新春講演にご登壇いただく予定だった柴裕之先生のお話を聞けることもあり、大勢の参加者が来場されたことに運営スタッフ一同胸をなでおろしました。参加者94名(会員85名 新会員1名 ゲスト8名)。

開催にあたり

木村髙久会長
皆さん再開を待ち望んでおられたことと思いますが、久々の開催となりました。コロナ禍の広がりがなかなか収まらず、我慢の毎日を送られていることと思いますが、徳川家康の言葉に「何事も不自由と思えば、不足なし」とあるように、なにかとご不便やご迷惑をおかけしますが、ワクチンの接種が済むまではもう少し我慢をしていただくようお願いいたします。

 

 

◆新入会員のご紹介
◆天野晃宏さん
「私は日頃、地元の相州伊勢原を
ベースに活動しております。」

皆様はご存知と思いますが、神奈川県の中部から伊豆に渡る相州には、刻まれている歴史、
各集落で語り継がれる古、伝承伝来の文化が多々御座います。

昨今活動する中での想いになりますが、地元地域地区の子供逹には、
風光明媚な自然と存在する歴史を伝えながら、伊勢原市の相州日向・大山地区のブランディングに邁進する所存です。

今後、横浜歴史研究会皆様の知識や知恵、御意見を賜りますと幸甚です。

*同氏は伊勢原温泉天野屋の事業開発本部長、テレビ・ラジオ番組の構成・企画をご担当されている。

 

 


◎4月例会発表のポイント
村島秀次さん 演題「日本書紀1301年と平城京ツアー」
時の権力者がつくった歴史書であることを実感する
今年度より事務局長に就任した村島氏は、現在学習院大学史学科博士課程に籍を置く、当会きっての日本古代史識者である。同氏の研究発表は難解な古代史を、画像を用いて史跡めぐりをしながら解説をするのが定番になっている。今回は我国最古の歴史書「日本書紀」が編纂されて1300年の節目となることから、同書が成立したいまの平城京を訪れそこから読み説く時代考証だ。復元された大極殿院や広大な条坊を見ながらバーチャルな見学ツアーを堪能できた。加えて謎多き書記のポイントをわかりやすく新釈され、日本書紀オンチの者にも興味を抱かせる講義だった。
*講師のレジュメは「研究発表」に掲載しています。

特別講演 柴裕之さん 演題『山崎合戦の性格―本能寺の変後の主導権争い』
その時代に生きる人間の目線で読むことの大切さを説く
当会の新春講演に予定されていた外部講師による講義がコロナ禍により、当月に順延となった。本来なら昨年度のNHK大河ドラマ『麒麟が来る』のクライマックスに時期が重なるはずだったのが残念だった。講師 柴裕之氏の著書は資料に基づいた記述が多くわかりやすいとの評がある。本講演も本能寺の変に前後する戦況図を用いた解説で、なぜ光秀が謀反を選択したのか?信長を討ってもなぜ天下を取る戦況に至らなかったのか?などを分かりやすく説かれた。歴史を学ぶ者は、残された多くの史実から、その時代の尺度を持って読み解いていかなければならないことを教えられた。

訃報

・3月8日 昨年度まで当会副会長を務めていた三觜行雄氏が亡くなられました。
・3月19日 全国歴史研究会 主幹 吉成 勇氏が亡くなられました。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

4月25日春の歴史散歩「裏浅草を歩く」が開催されます

『江戸文化の光と影-裏浅草を歩く-』
〈ご注意〉コロナ感染が拡大された場合は中止の場合があります。

4月25日(日)開催予定。昨年の春・秋と二度の中止となったコースです。江戸の浅草裏、小塚原から日本堤・吉原-待乳山昇天神社をめぐる「江戸の光と影‐裏浅草をめぐる」歴史散歩を実施する予定です。詳細は4月の例会でご案内します。
なお今後の社会情勢により変更する場合もありますのでご了承ください。
集合場所 JR常磐線・南千住改札口前 午前11時
(他の交通機関からの場合)*メトロ日比谷線南千住 北口、つくばエクスプレス南千住
参加費 1000円(ガイドブック、お茶付き)*事前申し込み不要 自由参加
☞裏浅草散歩チラシ      ☞裏浅草裏面

緊急事態宣言が解除されると同時に巷に人があふれ出しました。気を緩めることなく三密回避に努めましょう。

◆今後の例会予定

5月例会 5月1日(土)横浜市開港記念会館講堂
発表者
(1)林 久幸さん 演題・・・『 後北条氏五代とその後の小田原城 』
(2)粟 光行さん 演題・・・『 聖徳太子 その系譜と業績』
(3)山本 修司さん 演題・・・『 摂関時代を支えた国母・藤原彰子(しょうし)』
*発表の詳細はHP「例会のご案内」をご覧ください。
6月例会 6月12日(土)
7月例会 7月 3日(土)
8月例会 8月14日(土)
9月例会 9月11日(土)

TOPICS
西野博道先生の新書『英傑を生んだ日本の城址を歩く』が発刊されました。

昨年講演された西野博道先生の城紀行文の書籍が発刊されました。日本に数多ある城の中から西野氏が訪れた日本の城30城とその城下町が育んだ英傑とのかかわりを描いた、城めぐりエッセイです。
城めぐりを通して、城の持つ歴史、構造、縄張りのみならず、偉人や英傑の足跡、その人物の美意識、悲劇的な人生などを探り、日本人とは何かを問う、新しいタイプの城紀行文です。

A5変/並製/250ページ ●定価2,200円(税込)
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