[横歴通信4月]例会開催


4月の例会参加者は96名(会員77名、ゲスト19名)でした。例会後の懇親会は37名の参加がありました。
今年は例年になく遅かった桜も、やっとほころび始めたと思ったのもつかの間、あっという間に満開に。皆さんの笑顔も満開で懇親会に参加されたようです。
イベントが続きます。多くの方にぜひ参加いただきたく、特に新入会員の方は親交を深めるチャンスです。

【熊本会長】


桜の花が咲き始めました。太陽の下で見るのが一番ですね。
4月14日(日)に北鎌倉から歩く歴史散歩があります。ぜひともご参加ください。
来月5月にはバスツアーがあります。参加申し込みは締め切りましたが、若干空きがありますので再募集します。まだはがきを出していない方は受付に参加申し込みした方の名簿がありますので参考にご覧いただき、ぜひ申し込みをしてください。
勉強会ですが、古文書入門の日程が決まりました。

6月1日(土)・6月30日(日)・7月14日(日)3回 すべて14時~16時 
会場は地下鉄センター北駅より徒歩5~6分 横浜市歴史博物館で行います。

詳細は5月例会でご案内します。また、パワーポイントの研修会は現在会場を調整中です。こちらも来月例会でご案内いたします。
多くの方のご参加をお願いいたします。

 

訃報

当会会員春口健二氏には2月18日にご逝去されました。享年80歳でした。春口様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
 

 

丸山雅子さん…演題「近代日本の先駆者Ⅱ 天才数学者小野友五郎」
*まったく名前を知らなかった幕臣がこれほどの功績を残していたということを教えていただき、大変勉強になりました。レジメも詳しく調べておられ、発表された丸山さんの丁寧な説明にも感動を得ました。
*無名の小野友五郎とどこで、どんな機会に、出会われたのか、ちょっと興味があります。
*歴史上の人物には正当な評価を受けられない人がいる。さらに名前すら記憶されない人も。そんな人々にスポットを当てて実は…と私たちに教えてくれる。「研究発表を聴講してよかった、新しいことを知った」という実感を持てる発表で貴重な時間を持てました。どこかに残った記録を探して皆に詳しく説明してくれるのは本当にありがたいことです。博学の丸山さんならではと。今後の発表も楽しみにしています。
*丸山さんの発表には毎回感心させられます。
*良く調べていらっしゃる、さすが詳しい。
 

飯山晴美さん・・・演題「フィールドワーク 赤穂事件」
*赤穂事件については、「昔の資料」と「現在の千代田区と品川区」を照合させるのは、大変だったと思います。プレゼン資料に革命を起こされた感じがしました。
*あの題材と形になったのはどうしてなのでしょうか。
*飯山氏は、初めての発表であったが、堂々として落ち着いた態度はとても初めてとはおもわれぬ発表であった。松の廊下での刃傷事件については、これまでもさまざまな人によりさまざまな説明や解釈がなされてきたが、飯山氏は事件よりもその後の処置について重点をおいて話された。それは、将軍綱吉の恣意的な処置は事件の善悪判断よりも、生母である桂昌院の位階の昇進に関する重要な儀式に水をさした事が、より強い即決判断を下したとの見方を示された。それにもまして氏にとって重要なポイントは、討ち入り後の泉岳寺への引き上げルートの考察であった。氏は実際に、事件現場から泉岳寺へのルートを実体験し、そのうえで種々感想を披歴した。それはまさしく、警察の現場検証にも通じる入念な探索であった。現場百回ではないが、自分の足で検証することにより、本で読んだり、地図を眺めただけではわからない実相に肉薄することができるのであろう。フィールドワークという斬新な手法が、歴史をより豊かに理解する一助となっている。今後の発表が大いに期待される。
*おいしいお菓子の話しなどもとりまぜながら、古地図に沿って歩くという発表は興味深いものでした。ただのフィールドワークというだけでなく、バックグラウンドに確かな歴史の知識を感じることができました。次回を期待しています。
 

古谷多聞さん・・・演題「インパール作戦(昭和19年(1944)3~7月/後編」
*戦後80年近くとなり戦争体験者はほとんどいなくなりました。このままですと先の戦争については風化されてしまうでしょう。
しかし、わが国の歴史に空白ができることは好ましくありません。従って先の戦争についての発表は貴重であると考えます。
さて、今回の「インパール作戦/後編」ですが、古谷氏はインパール作戦について詳細に調査し、どのように展開したか、何故失敗したのかについて論じています。それは一種の日本人論でもあります。多くの方は「インパール作戦」などの言葉を耳にしたことはありますが詳しいことは知らなかったのではないでしょうか。いずれにしても、平和の世界を構築し維持していくためにも古谷氏の研究発表はとても参考になりました。
*この題材に拘っているのはどうしてなのでしょうか。

全体として
*「発表者の話を聞き、思うことはやはり言霊はあるのだということです。活字や映像からだけでは感じ取れない何ものかがあるのでしょう。言葉を通し故人を蘇らせ温もりを感じさせ身近に引き付けてくれる。毎回歴史を通し新たな出会いがあり楽しみにしております。」
新しい発表者も意欲的で楽しみです。
*常々思っている事として、発表内容と発表の言葉遣い、態度に関しては横歴のレベルと品位を落とさないで欲しい、と感じております。
*女性お二人共、莫大な時間を通やして作成されているのが、良く分かる講演でした。(予定があり二人目まで聴講され退席されました。)